モーターサイクル・ダイアリーズ

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]


この映画は、構成がアメリカ映画と全く違う。
表現が映画的な部分もあり、ここは映画館?と思うくらいドキュメンタリータッチな部分もある。


その分、ゲバラの考え方の変化がじんわりと伝わってくる。
セリフには発っせられなくても、人の心の痛み(苦悩)がこんなにも伝わってくる。じんわりと胸が痛くなる作品。
涙を流すではなく、息をする度に、きゅうっと、胸が軽く締めつけられる。
そんな状態が後半からラストまで続く。


実は、ゲバラも知らず、キューバ革命の知識もなく見た。
一緒に見た友人が、予習すればよかったね。と言っていたが、私はとても興味を持って今からでも本を読みたいと思った。歴史を知りたい。


映画が終わる頃には、スペイン語の感覚が戻ってきたのには驚いた。
スペイン語は大学の第二外国語以来だ。
Rが頭にきた時の巻き舌は未だに不得意だが、音声がきつすぎず、且つはっきりとしていて結構好きな言語だなぁ。と今頃思う。


見終わって、ゲバラの本がたくさんあるのを見つけて、私達が驚いていると、品のよさそうがおばさまが、「ゲバラはねぇ・・私達の世代のヒーローだったのよ」と教えてくれた。
映画が作られたように、彼女の心の中にも生き続けているというリアリティを見た気がした。


そんな映画を一緒に見ようという友人がいるのは嬉しいことだ。
次は、「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」かな。